1. 製品名称:電鋳ガラス相のローリーケージ(低滲み出し)シリーズ
2. 社内製品番号:A1301
3. 製品概要:
電鋳(電融)ガラス相のローリーケージ(低滲み出し)シリーズ(Fused Cast Low-leakage Series)は、ハイエンドのガラス窯炉のために開発された新型AZS製品です。主な成分は電融アルミナ-ジルコニア-酸化ケイ素であり、36%であるZrO2と14%である低いガラス相を含み、極めて低い滲み出し量、極めて強い耐アルカリ蒸気侵食性、及び耐ガラス原料飛散物能力と耐クリープ性能を有しています。
近年、中国の多くの企業の努力により、すでに商品化生産の能力を備え、且つ、ガラス業界において、段階的に応用されるようになっていいます。
4.適用範囲
電鋳低滲み出し(ローリーケージ)シリーズは、定形製品の製作においては広範な応用範囲を持っています。ハイエンド製品用ガラス窯炉(光学ガラス、高アルミナガラス、液晶ガラス、ホウ珪酸ガラスなどの分野)に幅広く使用されており、特に高温性能やガラス相の滲み出しによる汚染に対する高い要求がある部位、例えば、フル酸素燃焼式窯炉の大迫り、清澄室(作業槽) 上部構造、原料投入口の迫り(アーチ)などでの部位の使用に適しています。
5.特徴
電鋳低滲み出し(ローリーケージ)シリーズの核心は、低いNa 2 Oの導入を採用することです。これによって、耐火物の構造はより低いガラス相の効果が得られます。従来の電鋳ジルコンコランダム耐火物はバッデレイ石、コランダム及びケイ酸アルミニウムナトリウム(Sodium aluminium silicate)ガラス相からなるため、その中のガラス相は、溶融、焼なまし応力の緩和、 トランスフォーメーション・ストレス(transformation stress:応力变换)の役割を持ち、その存在によって、耐火物のき裂発生率を大幅に低下させ、耐火材の生産良品率を向上させることになりました。しかし、ガラス相の存在も耐火材の耐食性を大幅に低下させ、特に高温下でガラス相の滲み出しにより、ガラス素地を汚染するリスクが増加します。
6.物理化学指標
化学指標
項目 |
指標 |
備考 |
||
Al2O3 |
≧ |
% |
52.8 |
|
ZrO2 |
≧ |
36.0 |
|
|
Na2O |
≦ |
0.9 |
|
|
SiO2 |
≦ |
10.0 |
|
|
CaO+Fe2O3+TiO2 |
≦ |
0.3 |
|
物理指標
項目 |
単位 |
指標 |
備考 |
真比重 |
kg/m3 |
4050 |
|
冷間圧縮強さ |
pa |
≧2.1X108 |
(2000kg/cm2) |
荷重軟化温度 2X105pa |
℃ |
≧1700 |
|
晶相組成
No. |
項目 |
指標 |
備考 |
|
1 |
Al2O3 (コランダム相) |
≧ |
51 |
|
2 |
ZrO2 |
≧ |
35 |
|
3 |
玻璃相 |
≦ |
14 |
|