1. 製品名称:電鋳(電融)コランダムシリーズ
2. 社内製品番号:A1201/A1202/A1203
3. 製品概要:
電鋳(電融)コランダムシリーズはアルミナの結晶構成形態の違いと数量によって、3種類に区分されています。第一種類はα-Al2O3を主体として、α型コランダムシリーズと言います。第二種類はα-Al2O3とβ-Al2O3晶相を主体として、その含有量は基本的に1:1ですが、α相の方がやや高く、α、β型コランダムシリーズと言います。第三種類はβ-Al2O3晶相を主体として、β型コランダムシリーズと言います。
電鋳(電融)コランダムシリーズ(Fused Cast Corundum Series)は、アルミナ原料をアーク溶融炉で完全に溶融し、その溶融物を所定の形状の鋳型に注入して、徐冷、保温、固化した後、さらにダイヤモンド研磨具の加工によって製造された製品です。
技術の不断の進歩に伴い、現在中国の多くの企業は既に電鋳(電融)コランダムシリーズ製品を大量に製造する能力を備えています。中国の各メーカーや各国のメーカーでは鋳込み方式に関する命名方法においては異なりますが、通常の場合は、対応することが可能です。
4.適用範囲
電鋳コランダムシリーズ製品はアルミナを主成分としており、ジルコニウム成分を含まず、ガラス素地に対する汚染はほとんどゼロとなっているため、ガラス槽窯の清澄室(作業槽)及びその以後の部位に広く応用されています。通常には清澄室(作業槽)、シュート、リップブロック、ゲートブロックなどの部位に使用されることが多く、フル酸素燃焼式の窯の場合、ガラス槽窯で大迫りの部位にもよく使われています。
5.特徴
うち、 α,β型コランダムシリーズの結晶が緻密であり,1350度以下ではガラス液に対する耐食性に非常に優れています。電鋳α型アルミナシリーズの構造が緻密で、化学的な安定性が優れており、様々なスラグに対する耐食性においては、他のケイ酸アルミナ質製品よりも優れています。電鋳β型コランダムシリーズは優れた耐熱ショック性と耐アルカリ蒸気侵食性を持ち,フル酸素燃焼窯の大迫りの後半部(比較的低温の域)によく使用されます。
6.物理化学指標
項 目 |
単位 |
指標 |
||||
α-β |
β |
α |
||||
化学組成
|
Al2O3 |
≥ |
% |
93.5 |
92 |
98.5 |
Na2O |
≤ |
4 |
6.5 |
0.8 |
||
Fe2O3+TiO2+SiO2+CaO+其他 |
≤ |
2.5 |
1.5 |
0.5 |
||
体積密度(緻密部分) |
≥ |
g/cm3 |
3.3 |
3.1 |
|
|
常温圧縮強さ |
≥ |
MPa |
─ |
30 |
|
|
荷重軟化開始温度(0.2MPa) |
≥ |
℃ |
─ |
1700 |
1700 |
|
静的耐ガラス侵食 (一般ソーダライムガラス1350℃,48h)
|
≥ |
mm/24h |
0.3 |
─ |
─ |
|
熱膨張率 |
% |
実測データは品質証明書に 明記すること。 |
||||
容積重 |
PT ,QX |
≥ |
Kg/dm3 |
3 |
2.8 |
3.2 |
MS |
3.1 |
2.9 |
- |
|||
WS |
3.2 |
3 |
3.5 |